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2026-01-06

歯が小さい「矮小歯」とは?原因や放置する5つのリスクと治療法を解説

歯が小さいと悩んでいませんか?その原因は「矮小歯(わいしょうし)」かもしれません。本記事では、歯が小さい矮小歯の原因、すきっ歯・むし歯などの放置リスク、ダイレクトボンディングや矯正を含む5つの治療法を解説します。

「周りの歯に比べて、この歯だけ小さい気がする」

「小さい歯は、大人になったら治せる?」

このような疑問やコンプレックスを感じていませんか?

その正体は「矮小歯(わいしょうし)」と呼ばれる、生まれつき小さい歯である可能性があります。日本人の約1〜2%に見られ、決して珍しくないのですが、放置することで噛み合わせやむし歯のリスクを高めてしまうケースも少なくありません。

本記事では、矮小歯になってしまう原因や放置する5つのリスク、現代の歯科医療で可能な5つの治療法について解説します。

歯が小さい「矮小歯(わいしょうし)」とは?

歯が小さいという状態は、専門的には「矮小歯(わいしょうし)」と呼ばれます。これは永久歯の形や大きさが平均よりも小さい発育異常の一つであり、病気ではありません

胎児期や幼少期の歯が形成される時期に、遺伝や栄養状態などの要因で発育が不十分となり、本来のサイズまで成長できなかったことが主な原因と考えられています。

形状はさまざまで、先端が尖った「円錐歯(えんすいし)」や、つぼみのような「蕾状歯(らいじょうし)」などが一般的です。歯が小さいことで隣の歯との間に隙間ができやすく、すきっ歯の原因となるケースも多く見られます。

側切歯(そくせっし)は矮小歯になりやすい

矮小歯は上の顎の前から2番目の歯(側切歯)によく見られます。なぜこの歯に多いのかというと、人間の進化の過程で退化しやすい歯だから、という説が有力です。

その他、一番奥に生える親知らずも矮小歯になることがありますが、こちらは普段見えないため、ご自身で気づくことはほとんどありません。

矮小歯はどれくらいの人にあるの?

矮小歯は決して珍しいものではありません。研究報告によって多少の差はありますが、日本人の約3%前後に見られる*と言われています。

*参考文献

Hu T, Cui YX, Jiang N, et al. Prevalence of peg-shaped maxillary permanent lateral incisors: A meta-analysis. Am J Orthod Dentofacial Orthop 2013; 144(1): 97-109.

歯が小さくなる原因

では、なぜ矮小歯になってしまうのでしょうか。矮小歯が発生するメカニズムは完全に解明されていませんが、主に以下の要因が関与していると考えられています。

①遺伝的要因

矮小歯の原因と考えられているのが、遺伝的な要因です。身長や顔立ちが似るように、歯の大きさ・形・並びなどの特徴も親から子へ受け継がれる遺伝情報によって決定されます。

そのため、両親や親戚に矮小歯の方がいらっしゃる場合、受け継ぐ可能性があります

②栄養不足(ビタミンD・カルシウム不足)

永久歯が顎の骨の中で形成される時期(胎児期から幼少期)の栄養状態も、歯の成長に影響を与えることがあります。

歯の主成分はカルシウムです。そして、そのカルシウムの吸収を助けるのがビタミンD。永久歯が顎の骨の中でゆっくりと作られている幼少期に不足してしまうと、歯が正常に発育できないことがあります。

③歯の退化現象

人間の進化の過程で歯が退化していることも関係していると考えられています。

昔の人々と比べて、現代の私たちは火を使った調理法により、やわらかいものを食べる機会が圧倒的に増えました。その結果、硬いものを噛み砕くための頑丈な顎や、大きな歯が必要なくなり、顎の骨自体が小さくなる傾向にあります。

この体の変化に伴い、使用頻度が低いとされる前から2番目や一番奥の親知らずは、だんだんと小さくなったり、そもそも生えてこなくなったりする退化の傾向が強いです。

④後天的な原因

ここまでは生まれつきの要因が中心でしたが、生活習慣によって後天的に歯が小さくなるケースもあります。

代表的な原因は、歯ぎしりや食いしばりです。強い力が継続的にかかることで歯の先端が削れ、短くなってしまいます。また、酸性の飲食物で歯が溶ける「酸蝕症(さんしょくしょう)」によっても、歯が薄く小さくなることがあります。

この場合は矮小歯とは異なりますが、歯が小さいと感じる原因の一つとして知っておくと良いでしょう。

矮小歯を放置するとどうなる?5つのリスク

「特に痛みもないし、このままでもいいかな?」と思う方もいるかもしれません。しかし、矮小歯をそのままにしておくと、お口全体の健康に影響を及ぼす可能性があります。

①見た目のコンプレックスにつながりやすい

小さい歯の隣に通常の大きさの歯が並ぶとどうしてもその間に隙間が生まれてしまいます。これが、いわゆる「すきっ歯(空隙歯列)」の状態です。

特に矮小歯ができやすい前歯に隙間があると、笑った時や話す時に目立ってしまいがちです。

②噛み合わせの悪化を招くことがある

矮小歯は、お口の機能面にも影響を及ぼすことがあります。

私たちの歯は、上下左右の歯が互いに支え合い、精巧なバランスを保ちながら機能しています。しかし、その列の中に一つでも小さい歯があると、その部分だけ高さや幅が足り無い状態に。全体のバランスが崩れて噛み合わせが悪くなることがあります。

③むし歯・歯周病のリスクが高まる

歯と歯の間に隙間があると、どうしても食べカスが挟まりやすくなります。加えて、歯の形が特殊であるため歯ブラシが隅々まで届きにくく、汚れが溜まりやすい状態に。

毎日丁寧に歯磨きをしているつもりでも、矮小歯の周りは磨き残しが多くなりがちです。清掃不良が続くと、隣接する健康な歯までむし歯になったり、歯周病を起こしたりするリスクが高まります。

④発音が不明瞭になる可能性がある

歯の隙間は、発音にも影響を与えることがあります。特に前歯の隙間から息が漏れてしまうことで、サ・タ・ラの音を正しく発音しにくくなる可能性があります。

⑤歯の寿命が短くなる可能性

矮小歯は、目に見える歯の頭の部分だけでなく、歯を骨の中で支えている根っこの部分も、短く華奢であることが多いです。

歯根が短いということは、歯を支える土台の面積が小さいことを意味します。そのため、加齢や歯周病によって歯を支える骨が少しでも減ってしまうと、通常よりも早い段階でグラグラと揺れ始め、早期に抜け落ちてしまうリスクがあります。

歯が小さいのを治す5つの治療法

矮小歯の悩みは、現代の歯科医療で解決できます。ここでは代表的な5つの治療法をご紹介します。

①ダイレクトボンディング

歯をほとんど削らずに、歯科用のプラスチックを直接盛り付けて歯の形や大きさを整える治療法です。

歯へのダメージを抑えながら、短時間で見た目を改善できるため、治療へのハードルが低いのが魅力です。

②ラミネートベニア

歯の表面をほんのわずか(0.3〜0.5mm程度)だけ削り、セラミック製の薄いチップを貼り付けて見た目を改善する方法です。

色や形を理想通りにデザインでき、天然の歯が持つような透明感と輝きを再現できるため、審美性に優れています。

③セラミッククラウン(被せ物)

歯全体を削って土台を作り、その上からセラミック製の被せ物を装着して、形と大きさを根本的に作り変える治療法です。

見た目の美しさと強度を両立させることができ、矮小歯だけでなく、歯の向きや色も同時に改善できます。

④歯列矯正(マウスピース矯正・ワイヤー矯正)

歯並び全体を動かすことで、矮小歯によって生じた隙間を閉じるアプローチです。

自分の歯を削ったり、被せ物をしたりすることなく、お口全体の噛み合わせや歯並びの問題を同時に解決できます。

⑤歯肉整形(ガミースマイルの場合)

歯を覆っている余分な歯ぐきを、レーザーや電気メスを使って切除し、本来隠れていた歯の部分を露出させ、相対的に歯を大きく見せるというアプローチです。

歯が小さい原因が歯そのものではなく、歯ぐきが歯に多く被さっていることによる「ガミースマイル」である場合に有効な治療法です。

まとめ

矮小歯(わいしょうし)は、遺伝や退化現象などにより歯が本来の大きさまで成長しなかった状態を指します。

チャームポイントとして捉えられることもありますが、隙間に汚れが溜まりやすいためにむし歯や歯周病のリスクが高まったり、噛み合わせや発音に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。

現在は、ダイレクトボンディングから歯列矯正やセラミック治療など、ご自身のライフスタイルや予算に合わせた治療法が選択可能です。

当院では、「自分の歯は治療できる?」「どんな方法が合っている?」「費用はどれくらい?」といった、疑問や不安にお答えしています。無理に治療を勧めることは一切ありませんので、どうぞお気軽にご予約ください。

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