2026-02-10
ブリッジが臭い原因とは?セルフケアと歯科医院での対策を解説
本記事では、ブリッジから嫌な臭いがする3つの原因と、スーパーフロスや歯間ブラシを使ったセルフケア方法を解説します。
「歯磨きしているのに口臭が消えない」
「もしかして、中でむし歯になっているの?」
このような不安を抱えていませんか?
ブリッジは失った歯を補うための一般的な治療法ですが、構造上、通常の歯磨きだけでは汚れを落としきれないことがあります。
放置すると歯周病の悪化や土台となっている歯の「二次むし歯」につながるリスクも。
そこで本記事では、ブリッジが臭くなる原因から、スーパーフロスなどを使ったセルフケア方法などについて解説します。
ブリッジとは?

ブリッジという名前を聞くと、橋を思い浮かべる方もいるかもしれません。まさにその通りで、歯科のブリッジは失われた歯の両隣にある歯を土台にして、人工の歯を橋のように渡す治療法です。
土台となる歯を「支台歯(しだいし)」と呼びます。失った歯の代わりをする人工の部分は「ポンティック」と呼ばれています。たとえば1本の歯を失った場合、その両隣の2本を削って被せ物をし、3本がつながった一体型の人工歯を装着することになります。
通常の被せ物と違って、複数の歯がひとつながりになっている点がブリッジの特徴です。
ブリッジを入れると臭いがする?3つの主な原因

ブリッジ周りから嫌なにおいが発生する原因は、大きく分けて3つあります。それぞれ異なるメカニズムで臭いを生み出しますが、共通しているのは「汚れ」と「細菌」の存在です。順番に確認していきましょう。
構造上汚れが溜まりやすい
ブリッジが臭いやすい理由の一つに、形状があります。
通常の歯であれば、歯と歯の間にフロスを通すだけで汚れを取り除けます。しかしブリッジは複数の歯がつながっているため、上からフロスを入れることができません。特に掃除が難しいのは以下の3カ所です。
・ポンティックの底面
・歯と歯の連結部分
・支台歯と歯肉の境目
歯がない部分を覆うように作られたこの人工歯の底は、歯ぐきとの間にわずかな隙間ができます。食べカスがここに入り込んだり、磨き残しが日々積み重なったりすることで、細菌が繁殖し、嫌な臭いを放つことがあります。
歯周病の進行
ブリッジ周辺の清掃が不十分なまま放置すると、やがて歯周病へと発展する可能性があります。歯周病が進むと、歯ぐきに炎症が起こり、場合によっては臭いが出てくることもあります。
ブリッジの土台となっている支台歯の周りで歯周病が進むと、ブリッジそのものの寿命にも影響します。
ブリッジの不適合や二次むし歯
もともとぴったりだった被せ物も、歯ぐきの退縮や噛み合わせの変化、材料の劣化によってずれが生まれます。
この隙間から汚れや細菌が侵入すると、被せ物の下でむし歯が進行してしまいます(二次むし歯)。厄介なのは、外から見ただけでは気づきにくいこと。痛みが出る頃には、かなり進んでしまっているケースも珍しくありません。
二次むし歯が進むと、歯の内部が腐敗し、そこから強い臭いが発生することがあります。
自分でできる!ブリッジの臭いを防ぐセルフケア方法

ここでは、セルフケアの方法をご紹介します。道具の選び方から使い方まで、順を追って説明していきます。
丁寧にブラッシングする
まず大切なのは、毎日の歯磨きを丁寧に行うことです。「当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、ブリッジがある場合は、少しだけ意識を変える必要があります。
歯と歯ぐきの境目に対して、歯ブラシの毛先を斜め45度の角度で当てましょう。ゴシゴシと力を入れるのではなく、小刻みに動かして汚れをかき出すイメージです。強すぎるブラッシングは歯ぐきを傷つけ、下がる原因にもなります。
歯ブラシの硬さも重要です。「ふつう」か「やわらかめ」を選び、毛先が開いてきたら早めに交換してください。目安は1カ月程度。毛先が広がった歯ブラシでは、せっかく磨いても汚れが落ちきらないことがあります。
歯間ブラシを使う
ブリッジのケアでは、歯間ブラシはなくてはならない存在です。ポンティックと歯ぐきの間に隙間がある形態のブリッジは、隙間に歯間ブラシを通して汚れを取り除きます。
歯間ブラシには、SSSからLまでのサイズがあります。無理に太いものを押し込むと歯ぐきを傷つけてしまいますし、細すぎると汚れが十分に取れません。迷ったら、まずは一番小さいサイズから試してみてください。それでスカスカする場合は、一段階太いものに変えていきましょう。本来は歯科医院で自分に合ったサイズを確認してもらうのがベストです。
1日1回、就寝前の歯磨き後に行うと効果的でしょう。ブラシ部分が曲がってきたり、毛がバラバラになってきたら交換のサインです。
スーパーフロスを使う
ブリッジのポンティック下を清掃するのに適しているのが「スーパーフロス」です。通常のフロスとは違い、ブリッジ専用に設計されています。
普通のデンタルフロスは、歯と歯の間に上から入れて使います。しかしブリッジは歯がつながっているため、この方法では通りません。
スーパーフロスは、片方の先端が硬くなっています。この硬い部分をブリッジの隙間から通し、糸状の部分やスポンジ状の部分でポンティック底面をこすって清掃する仕組みです。
スーパーフロスの硬い先端を、ブリッジと歯ぐきの隙間に差し込みます。反対側から引き出したら、スポンジ部分をポンティックの底に当て、前後左右にゆっくり動かしましょう。
1〜6ヶ月に1回は歯科医院でプロケアを受けよう

「セルフケアを頑張っているのに、なかなか臭いが取れない」
そんなときは、歯科医院を受診してください。ブリッジ周りの異常は、自分では確認しづらいものです。歯科医師や歯科衛生士によるチェックを受けることで、思わぬ問題が見つかることも珍しくありません。
定期検診では、ブリッジの適合状態、支台歯のむし歯の有無、歯周病の進行度合いなどを確認してもらえます。
保険適用のブリッジの平均寿命は、約7〜8年といわれています。セラミックなど自費診療のブリッジでは10年以上持つケースもありますが、永久に使えるものではありません。
むし歯が進んでいないか、骨が吸収していないか。総合的にチェックしてもらい、必要であれば作り直しの相談をすることになります。
1カ月から6カ月に一度の受診が目安です。気になることがあれば、そのタイミングより早めに相談しても構いません。
こんな症状があったらすぐに歯科医院へ

セルフケアを続けていても、以下のような症状が現れた場合は、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
ブリッジの痛みや違和感がある
噛んだときにズキッとした痛みが走る。何もしていないのにジンジンする。こうした症状は、むし歯が進んでいたり、根の先に膿が溜まっていたりする可能性があります。違和感程度であっても軽視せず、診てもらいましょう。
出血や膿が出る
歯磨きのたびに血が出たり、歯ぐきを押すと膿のようなものが出たりする場合は、歯周病がかなり進行している可能性があります。
ブリッジがぐらつく
ブリッジを舌で触ると動く感じがする。以前より噛み心地が変わった気がする。このような場合は、接着剤が劣化していたり、支台歯に問題が起きていたりする可能性があります。
まとめ
ブリッジからの口臭は、構造上の「汚れの溜まりやすさ」に加え、「歯周病」や「二次むし歯」が原因で発生することがあります。
歯ブラシだけではポンティックの下や連結部分の汚れを除去しきれないため、歯間ブラシやスーパーフロスといった補助清掃用具の活用が必要です。
毎日の丁寧なセルフケアと、3〜6ヶ月ごとの歯科医院での定期検診を組み合わせることで、ブリッジの寿命を延ばすことにもつながります。
「臭いが気になる」と感じたら、まずはセルフケアを見直し、早めに当院にご相談ください。
厚誠会歯科 新百合ヶ丘では、ブリッジ周囲の状態確認(適合・ぐらつき・支台歯のむし歯や歯周病のチェック)や、日々のケアが楽になるような 歯間ブラシ・スーパーフロスの使い方のアドバイス、プロによるクリーニングなど、症状と状態に合わせてご提案しています。
「歯磨きしているのに口臭が消えない」「ブリッジの下がうまく掃除できない」「違和感がある」など、気になることがあれば早めにご相談ください。












