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2026-08-06

入れ歯は保険適用でいくら?費用相場・種類・自費との違いを解説

本記事では、保険で作れる入れ歯の種類や費用の目安、自費診療との違い、作成前に知っておきたい注意点を解説します。自分に合った入れ歯選びの参考にしてください。

歯を失ってしまった際、多くの方が選択する「入れ歯(義歯)」。

いざ作るとなると、保険適用で費用がどれくらいかかるのか、自分の口にはどのようなタイプが合うのか気になりますよね。

実は、保険適用の範囲内でも総入れ歯から部分入れ歯までさまざまな種類があり、ご自身の歯の残り具合や状態に合わせて作ることが可能です。

そこで本記事では、保険で作れる入れ歯の種類や費用の目安、素材や設計が異なる自費診療の入れ歯との違いについて解説します。

保険適用で作れる入れ歯の種類

保険の範囲内でも、入れ歯の選択肢は一つではありません。ご自身の歯が何本残っているかよって、使える入れ歯のタイプが変わってきます。ここでは代表的な5つを順にご紹介します。

レジン床総入れ歯(全部床義歯)

上あご、あるいは下あごの歯をすべて失ったときに作るのが総入れ歯です。保険で作る場合、土台(床)の素材はレジンと呼ばれるアクリル樹脂になります。プラスチックの一種、と考えていただくとイメージしやすいでしょう。

総入れ歯は、歯ぐきの粘膜にぴったり吸い付くようにして口の中で固定する仕組みです。修理や調整がしやすいのはメリットですが、床にある程度の厚みが必要になるため、「熱いお味噌汁の温度が伝わりにくい」「装着した直後はしゃべりづらい」といったデメリットがあります。

とはいえ、保険の総入れ歯は基本的なタイプであり、保険診療を取り扱っている歯科医院の場合、全国どの歯科医院でも対応してもらえます。

レジン床部分入れ歯(局部床義歯)

歯を1本失った場合から、多くの歯が抜けてしまった場合まで、幅広い欠損に対応するのが部分入れ歯です。レジンの土台に金属製の小さなバネ(クラスプ)がついており、残っている健康な歯にこのバネを引っかけて固定します。

欠損の場所や本数によって片側だけの小さなものから、上あご全体をまたぐ大きなものまで設計はさまざまです。

バネには金銀パラジウム合金やコバルトクロム合金が使われ、左右をつなぐ金属のバー(パラタルバー・リンガルバー)が入ることもあります。

磁性アタッチメント義歯

磁石の力を利用した入れ歯です。残っている歯の根っこに小さな金属(キーパー)を取り付け、入れ歯の内側に埋め込んだ磁石と引き合わせて固定します。

バネが不要なので見た目がすっきりし、取り外しも簡単です。手先の力が弱くなった高齢の方にも扱いやすいでしょう。

ただし保険適用になるには条件が存在し、MRI検査の際に画像に影響が出る可能性がある点は注意が必要です。

3Dプリント総義歯

口腔内スキャナーでデジタル印象を取得し、CADで設計、3Dプリンターで製作する総義歯です。デジタルデータが残るため再製作がしやすく、適合精度の向上や技工工程の効率化が期待されています。

現時点では総義歯のみが対象で、部分義歯への適用拡大は今後のエビデンス蓄積が待たれる状況です。施設基準を満たした医院でのみ対応しています。(2026年7月現在) 

暫間義歯(治療用義歯)

抜歯直後など最終的な入れ歯を作るまでの間に使う仮の義歯です。傷の治癒や顎堤の変化を見ながら調整し、安定したら本義歯へ移行します。

保険適用の入れ歯はいくらかかる?

やはり気になるのは費用でしょう。ここでは3割負担を前提に金額の目安をお伝えします。

部分入れ歯の費用目安は約5,000円~13,000円

失った歯が1〜2本で設計がシンプルな場合、窓口で支払う金額はおおむね5,000円前後です。たとえば奥歯を1本だけ失ったケースでは、小さなバネ付きの入れ歯になるため、費用は比較的抑えられます。

一方、複数の歯がなく設計が複雑になると、10,000円を越えることがあります。使用する金属バーの種類や、バネの数が増えるほど費用は上がる仕組みです。

さらに、初診料・検査料・型取りの費用・完成後の調整料は上記とは別にかかる点も念頭に入れておきましょう。

総入れ歯の費用目安は約10,000円~15,000円

保険適用であれば、3割負担で約10,000円〜15,000円程度が目安です。上あごと下あごで若干点数が異なるため、両方作ると合計でおよそ20,000円〜30,000円ほどになるでしょう。

ただし注意したいのは、入れ歯は1回の通院で完成するものではないという点です。型取り、かみ合わせの確認、試適(仮合わせ)、完成、調整と3〜5回程度の通院が必要になります。

来院のたびに再診料や調整料がかかるため、入れ歯本体の費用だけでなく、通院トータルでの出費をイメージしておくと安心です。

保険の入れ歯と自費の入れ歯は何がどう違う?

自費の入れ歯は、素材や設計の自由度が広がります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

金属床義歯は、床の部分をコバルトクロムやチタンなどの金属で作るため、レジン床より大幅に薄く仕上がります。口の中が広く感じられ、食べ物の温度もしっかり伝わるため「食事が楽しくなった」という声は多く聞かれます。費用はおよそ200,000~500,000円が目安です。

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使わず、歯ぐきに近いピンク色の弾性樹脂で固定するタイプです。見た目が自然で、人前で話したり笑ったりすることに抵抗を感じにくくなります。費用はおよそ80,000〜250,000円程度です。

そのほかにも、シリコン素材を内面に使って歯ぐきへの当たりを柔らかくした義歯や、インプラント(人工歯根)で入れ歯をがっちり固定するインプラントオーバーデンチャーなど、希望や予算に応じた選択肢があります。

「見た目を重視したい」ならノンクラスプデンチャー、「食事の質を上げたい」なら金属床、「しっかり固定したい」ならインプラントオーバーデンチャーといった具合に、ご自身が何を一番大切にしたいかで選ぶタイプが変わってきます。

保険の入れ歯を作る前に知っておきたい3つの注意点

入れ歯を作った後に「知らなかった」と後悔するのは、できるだけ避けたいものです。事前に押さえておくべきポイントを3つお伝えします。

保険の入れ歯には6ヶ月ルールがある

保険で入れ歯を作った場合、次に保険で新しい入れ歯を作れるのは、前回の作製から6ヶ月が経過してからです。これは保険制度上のルールで、「合わないからすぐ作り替えよう」という対応が制度上できない仕組みになっています。

なお、ちょっと当たって痛い、少し緩いといった場合の微調整は対応してもらえますので、遠慮なく歯科医院に相談してください。

入れ歯は作って終わりではなく調整が大切

入れ歯は、できたてのものが最初からぴったりフィットするとは限りません。口の中の粘膜は柔らかく、かみ合わせの微妙なズレや当たりの強い箇所は、実際に使ってみて初めてわかるものです。完成後に2〜3回、場合によってはそれ以上の調整通院が必要になることがあります。

保険と自費の組み合わせはできない

「土台は保険で作って、バネだけ自費の目立たないものにしたい」と考える方は少なくありませんが、日本の医療保険制度では、ひとつの入れ歯に保険と自費の素材を混ぜて使う「混合診療」は原則として認められていません。

つまり、保険で作るなら素材もすべて保険の範囲内、自費で作るなら全額自己負担という二択になります。

まとめ

保険適用の入れ歯は、費用を抑えながらもしっかりと噛める機能を取り戻すことができ、保険診療を取り扱っている歯科医院であれば全国どの医院でも対応できる安心感があります。

3割負担の場合、部分入れ歯なら約5,000円〜13,000円、総入れ歯なら約10,000円〜15,000円が費用の目安となります。ただし、作成後6ヶ月間は新しく作り直せないというルールがある点や、保険と自費の素材を組み合わせる「混合診療」ができない点には注意が必要です。

また、「見た目を自然にしたい」「食事の温度を感じたい」といった希望がある場合は、ノンクラスプデンチャーや金属床義歯などの自費診療を選ぶことで、選択肢の幅が大きく広がります。

「自分にはどの入れ歯が合っているのか分からない」「まずは費用の見積もりだけでも聞いてみたい」という方は、ぜひ一度、厚誠会歯科 相模大野へご相談ください。

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